ロルフィング セッション体験記(1)

ロルフィングの効果を体感する。

正直なところ半信半疑で受けに行ったロルフィング(Rolfing®)だったけれど、私は、第一回目のセッションで衝撃的な効果を体感する。呼吸が深くなって、空気が身体の奥までスーッと入ってくる。まるで嘘みたいに歩きやすかった。膝の感じがあきらかに違う。どこまでも歩いて行けそうな気がした。自分自身の身体の変化に感動した。

2009年8月29日

ロルフィング セッション1

《深い呼吸を楽にできるようにする。後に続く変化への準備となる。》

はじめてのロルフィング体験

朝から雨が降っている。今日は、初めてのロルフィングのセッションを受ける。期待と不安を感じながら、約束の時間にマンションの一室に伺う。今回、私がお世話になるのは、rolfing koruの永井宏実さんである。あとで知ったのだが、koruとは、マオリ語で、シダの新芽が開く瞬間の形を表現した言葉で、「始まり」「成長」「人との調和」などの意味があると言う。

笑顔で迎えてくださったのでホッとする。なんとなくこの人なら安心して任せられそうだと感じた。ホームページやメールのやりとりでなんとなく人柄は分かっていたけど、やはり本当のところは実際に会ってみないと分からない。このときの第一印象で私の気持ちは、ほぼ決まっていた。ロルフィングの10回コースを最後まで受けてみるつもりだ。

施術用のベッドが置かれた部屋に案内される。施術用ベッドと足の骨の模型がある以外は、ごく普通の部屋と言う感じだ。簡単なアンケートに記入する。過去に頭を打ったり尻餅をついたことがあるか?などと質問された。

頭は分かるけど、普通は、尻餅なんて笑い話ですんでしまう。でも、お尻を打つと仙骨と言う大切な骨に影響があるらしい。

ロルフィングは下着で受ける。

最初なので注意事項や説明がいろいろあるのかと予想していたが、割とあっさり「じゃあ、着替えてください」と言われる。知識で頭でっかちになってしまうよりも、まずはロルフィングを体験してみたいと言ったからかな?ちなみに、着替えると言っても、下着一枚になるのである。私の気持ちとしては、「着替える」と言うより「脱ぐ」だなと心の中でツッコミを入れる。

ロルフィングによる身体の変化を客観的に記録しておきたいので、前後左右の写真を撮ってもらう。下着姿の写真を撮られるなんて、初めての経験である。この時点で永井さんから「ひざが固まってるのが気になりますね」と指摘があった。

ひざが固いと腰や上半身にも不自然な負担がかかってくるらしい。ひざと肩凝りって一見無関係のようだけれど実は繋がりがあると言うことか。でも、その場では、指摘があっただけで特に何かをするわけでもない。

そのあと部屋の中を歩く。事前に読んだロルフィングの体験記などで、こういうワークがあるとは知っていたけれど、自分でやって見るとやっぱり妙な感じだ。

普通に歩いてくださいと言われても、普段どんな歩き方をしてるかなんて意識してないから、どう歩いていいのか分からない。なんだかぎこちない感じだ。それに初対面の人に見られながら下着一枚で歩くってこと自体が、私にとっては普通じゃないので照れる。

それから深呼吸。これも妙な感じだ。深呼吸をしているつもりなんだけど、胸のあたりで呼吸がつまっていてスムーズじゃない感じがする。意識しすぎてるんだろうか?

いよいよロルフィングの施術が始まった!

施術ベッドの上に仰向けで寝る。マッサージなどのときは、うつぶせの姿勢から始まることが多いので少し戸惑った。さあ、いよいよロルフィングの施術が始まる。期待でわくわくする。ひざの下に枕を入れてもらい、首や足首のあたりに手を置かれた状態で呼吸をする。手の当たっている部分が温かくてなんとなく気持ちがいいなぁと思う。

永井さんの話してることが、ヒプノセラピーの催眠誘導に似てるなぁと漠然と思う。

深呼吸をして、「身体の厚みのどのぐらいまで空気が入っていると思いますか?」と質問される。よく分からないけど、お腹と胸で息をしてるのだから、身体の厚みから言うと半分ぐらいかなと答える。

すると、永井さんが「ろっ骨って胴体を囲んでるわけだから、深呼吸したら背中の方まで骨が動くし、空気も入る」と説明してくださった。なるほどなぁと納得する。納得はしたのだかれど、だからと言って、いきなりそう言う深い呼吸が出来るわけじゃない。

ロルフィングって「おまじない」!?

永井さんが私の背中の下から手を当てて、そこに意識しながら呼吸するようにと言われる。手を当てていると書いたけれど、実際には微妙に指の位置が動いていたりして結構複雑な動きである。でも、ツボを押されてると言うのとも違う。不思議な感じでだ。なんだか「おまじない」みたいな感じで、効果があるとは思えない。これがロルフィングだとしたら、ちょっと物足りない。

手を当てる位置を変えながらワークを続けるが、右側の肩甲骨まで来たところでトラブル発生。突然永井さんが咳き込み始めた。今まで温かかった永井さんの手が急に冷たくなる。

ちょっと不安になる。と言うのも、ボディワークとかやる人って「気」とかに敏感な人が多くて、身体の悪い部分に触れたりしたときに、そういう悪い「気」をもらっちゃうことがあると聞いたことがあるからだ。

私は肩凝りが酷いので、肩甲骨のあたりによっぽど悪い「気」でも堪っていたのだろうか?もし、そうだとしたら、なんだか申し訳ない。しばらくの中断はあったものの、すぐに咳がおさまり無事に再開する。

ろっ骨の辺りを強く押すような擦るような独特のタッチをする。こうやって筋膜を伸ばしているのだろうか?ちょっと痛いけど不快な感じはない。ちょっとは効きそうだけど、まだまだ物足りない気がした。ロルフィングって本当に効果があるんだろうか?

何の脈絡もなく映画「ロッキー」の中で主人公がサンドバッグの代わりに叩いていた冷凍の牛肉のイメージが浮かぶ。冷凍室にぶら下げられた牛肉の塊。そのろっ骨の部分だ。ちょうど私の胸も冷凍された肉みたいに固まっているのかも知れない。他にも面白いイメージが浮かんで来るかと期待したが、何も思い浮かばない。牛肉のイメージもすぐに消えてしまった。

ロルフィングで呼吸の面白さを知る!

こんどは横向きになり、永井さんが手を当てている部分に空気を送るようなイメージで呼吸するように言われる。しかし、永井さんの手は、私のお尻のあたりにある。

呼吸をお尻まで送るの?と思うけれど、あくまでもイメージだから、空気を送っているつもりでやる。お尻まで空気を!と思っていたら、ちょっとオナラが出そうになった(が、ちゃんと食い止めた)のは、内緒である。

次は、手の位置が背中に来る。背中なら簡単だ。永井さんの手を押し返すつもりで深く空気を吸い込む。すると不思議なことに、さっきまでは身体の厚みの半分ぐらいまでしか空気が入っていなかったのに、今はちゃんと背中の方まで空気が行き渡っているような感覚がある。

呼吸がすごくスムーズになった。ロルフィングって面白い!そう、上手く言えないけど、癒されるとか役に立ちそうとかじゃなく、単純にすごく面白いと思った。呼吸するのが楽しい!

ロルフィング セッションを終えて

ひととおりワークが終わったのか、ゆっくりベッドから起き上がって下さいと言われる。けれど、起き上がるのにも、やり方があるらしい。

最初に身体を横向きにしてから、足をベッドから降ろし、両手をつきながら上体を起こす。頭は後から身体についていくような感じだ。

起き上がって部屋の中を歩いてみると、固かった膝が弛んでいる。膝が弛んだ感覚に馴れていないので、歩くと少しふらつく。膝を何度かまげながら微調整をしてもらうと少し落ち着いた。深呼吸も最初に比べて楽に深く吸い込めるようになった。

もう一度ベッドに仰向けに寝て、今度は首のあたりの筋肉をねじるようなタッチでほぐしてもらう。起き上がって、もう一度、写真を撮ってもらう。

マッサージと違って、ロルフィングは、クライアントもいろいろと指示された動作をしなければいけない。結構、忙しかった。寝転がっているだけでは、ダメなのだ。どこかで読んだロルフィング体験記には、「気持ちが良くて眠ってしまった」なんて記述もあったような気がするのだが、私にはそんな余裕はなかった。

最後に感想などを聞かれた。自分でも座っている姿勢が違うように思う。そのことをお伝えした。気が付くと規定の時間を超えて2時間が過ぎていた。本当に丁寧に心の込もったセッションだった。その場で、残りのセッションを受けたい旨をお伝えして、後日、日程をメールしてもらうことにする。

余談になるが、セッション中の会話で、身体は外から見ると左右対象に近いけれど、中身(内臓)は左右対象ではないという話が興味深く印象に残った。

ロルフィングの効果に衝撃を受ける!

さて、部屋を出て帰りの電車に乗ったのだが、座席に座ったときに背もたれに頼らず自然と背筋が伸びている。無理をして「良い姿勢」を取ろうとするのではなく、その姿勢が心地よいのだ。上体が弾力のあるバネになって、電車の振動に合わせて揺れているような感じがする。

それに電車の中で座わっていて、一度も足を組まなかった。私は座るときに足を組むクセがるのに、今日は、なぜかそのクセが出なかった。電車で2時間近く座っていたにも関わらずである。

けれど、本当に衝撃的を受けたのは、電車を降りて駅から自宅まで歩いたときだった。まるで嘘みたいに歩きやすかった。膝の感じがあきらかに違う。気が付くとガニ股気味だった両足が、いつの間にか歩くとき平行に出ているのである。文章で読むと、どうってことはないかも知れないけれど、自分の身体で体験すると本当にびっくりした。

ホームページを見ているときには疑っていたけれど、実際に体験してみるとロルフィングは本当にすごかった!!!興奮のあまり自宅に帰ると、パソコンに向かい一気にこの体験記を書き上げた。

ロルフィング セッション1 終了後の経過

ロルフィング効果!あまりの歩きやすさに感動する!

8月30日(セッション1の翌日)
一夜明けて、まだ自分でも信じられない。やっぱり足が平行になっている。膝も楽だ。用事があって登り坂になっている道を20分ほど歩いたのだが、まるで嘘みたいにスイスイと歩ける。

このままいつまでも歩き続けられそうだ。実際この日は、私にとっては通常ありえないぐらい歩き回った。かなり早いペースで2時間以上は歩いただろうか。それなのに疲れを感じない。面白くて仕方がない。

街を歩いている沢山の人たちのなかで、こんなに楽に歩いている人は他にいないんじゃないかと思ってニヤニヤしてしまう。歩くのが楽になると、もう少し足を伸ばしてみようとか思う。出かけるのが「面倒臭い」から「楽しい」に変わる。疲れも少ないから、次々と用件がこなせる。モチベーションも上がる。

モチベーションをあげる方法なんて言うと、モチベーションは気持ちの問題だと思うから、ついつい気持ちで解決しようとする。やる気の出るCDを聞いたりアパメーションを唱えたりする訳だが、それらのメンタル的なアプローチでは満足のいく効果がなかった。それを身体へのアプローチは軽く解決してしまった。

実際にロルフィングを体験するまでは、あんなに疑っていたのに、今は、本当に感激している。ロルフィングのことを誰かに話したくて仕方がない。これは何もロルフィングに限ったことではないけれど、あれこれ考えるより実際に体験してみた方が、ずっと良く分かる。

電車の中で深い呼吸をしてみる。座席の背もたれを押すように、吸った空気を背中に送ってみる。面白い。呼吸をしているだけで面白い。息をしたり、歩いたりすることがこんなに楽しく面白いことだったのかと感動してしまう。

しかし、ロルフィングと言うのは、不思議だ。私にとっては、まるで魔法のように思える。そもそも歩き方なんて普通は無意識にやっていることだから、癖を直すのはものすごく大変なはずだ。

無意識のプログラムを書き換えようとすれば、時間をかけて何回も同じ動作を繰り返して「身体に覚えさせる」プロセスが必要なはずだ。だから、スポーツ選手は同じ動作を飽きずに繰り返して正しいフォームを身につけようとするのではないか?

それが、たった2時間のセッションで変わってしまうなんてあり得ないことだ。あんな物足りない「おまじない」みたいなワークだったのに、どうしてロルフィングは、こんなに効果があるんだろう?自分で体験しても信じられないぐらいなのだから、この文章を読んだ人も信じられないと思う。仕方がない。

ロルフィング効果!人生観が変わるぐらい快適!

8月31日(セッション1の2日後)
永井さんからメールが届いていた。次回のセッションの日程だ。ときどき思い出したときに呼吸の練習をするようにとも書いてあった。

メールの返信で今現在感じている身体の変化(特に歩き方)について書いたところ、次回のセッションでは足を中心に行うので、さらに変化があるかも知れないと言うお返事をいただく。

けれど、私は期待していない。今回の変化があまりにも劇的すぎた。多少の変化はあるにせよ、こんな変化が、そうそう毎回起こることはないだろう。ロルフィングに対して過度な期待を持ち過ぎるのも良くないと思う。

今日は一日デスクワークをしていたのだが、足を組まなかった。正直に言うと何度かクセで組みそうになったのだけど、違和感を感じて止めてしまった。身体に力を入れて姿勢を保つのではなく、普通に正しく座っている姿勢が楽なのだ。

それから、やはり膝は楽だし足は平行だ。階段を下りるのがとてもスムーズになった。でも、そんな変化の一方で、違和感もある。身体の感覚が鋭くなってきたぶん、なんとなく自分の左右の足の長さが違うような感じがして戸惑うことがある。また、身体が足、胴体、腕、首、頭といくつかのパーツに分かれたままでバラバラに動いているような気がする。

ただ単純に新しい身体の状態に馴れていないだけなのか、それとも身体の感覚が鋭敏になって、今まで知覚できなかったことが感じられるようになったのか?いずれにせよ、ロルフィングの最後には、身体の統合と言うセッションがあったはずなので、それを受ければ、現在感じているような違和感もなくなるのかも知れない。

とにかく今は、歩くにしても息をするにしても、すごく楽しい、面白い。テレビよりも本よりもゲームよりも面白い。でも、本来この面白さって人間誰しもが持っているもんじゃないのか?だから、子供は意味もなく走ったりする。

歩くのがこれだけ楽しいと、歩くだけでダイエットも出来そうだ。今日もビルの7階まで階段で上がったけど不思議と苦痛には感じなかった。いや、もちろん苦しいのは苦しいし息も切れるのだけれど、身体の反応を感じるのが楽しいのだ。

なんだか人生観が変わりそうだ。今の流行りの考え方、自己啓発系なんかは、何かを達成することで幸せを得ようとするし、何かを達成しようとすることが素晴らしいのだと説く。また、スピリチュアルと言われる人たちも成長と言うことを強調する。けれど本当にそうなのだろうか?

いや、かりに達成や成長がやっぱり素晴らしい体験だと認めるにしても、何かとっても大切なことを忘れてはいないだろうか?ただ、ありのままに生きていること、呼吸すること、歩くこと、その素晴らしさ、不思議さ、楽しさ、面白さ、それらを忘れているのではないだろうか?

それとも、こんな事を考えているのは一時のことなのだろうか?今は、こんなに新鮮に感じている身体の感覚、生の実感、このウキウキする気持ちにも、いつか時間がたてば馴れてしまうのだろうか?そして当たり前になってしまうのだろうか?はっきり言ってそんなことは分からない。けれど、今はこの感覚を楽しもうと思う。

そう言えば、以前に読んだロルフィングの体験記で「身体の感覚が鋭くなった」とか「深い呼吸ができるようになった」とか書いている人がいた。けれど、それが感じられるのは、お医者さんとか整体師さん、武術家など、もともと身体の感覚がすぐれた人なのだろうと思っていた。

少なくとも自分のような素人には無理だろうと思っていたけれど、私自身にもそういう身体の感覚が感じられたことが嬉しい。

この体験をブログにでも公開してみたいけれど、あまりに強烈すぎて信じてもらえないと思う。正直、迷っている。でも、自分自身のためにも記録だけは続けていくつもりだ。

ロルフィングの効果を確かめたくて、ひたすら歩いた。

9月1日(セッション1の3日後)
仕事が終わってから新幹線で東京へ向かう。新幹線に乗っている間に、少し呼吸の練習をする。明日からちょっと遅い夏休みをとる。八丈島に旅行して、のんびり過ごす予定である。自分の心とも身体とも、じっくり向き合う時間があるだろう。ロルフィングの効果を確かめるのにも、いいチャンスだ。

竹芝埠頭で船を待っている間、待合室にいる人々を観察してみる。改めて見てみると、姿勢の悪い人が本当に多い。特に若い世代の姿勢の悪さは、他人事ながら見ていて心配になってくる。

夜、八丈島行きの船に乗った。なるべく足を組まないように気をつけていたが、寝るときは、狭い椅子でかなり無理な姿勢だったから身体に悪い影響がなければ良いがと思う。

台風の直後だったこともあり、波があるようだ。夜中に何度か目を覚ます。船がゆっくり大きく上下に揺れているのが感じられて、気分が悪い。

9月2日(セッションの4日後)
船は、明け方に三宅島に寄港。雨が降っていて寒い。熟睡できないまま朝をむかえた。八丈島に到着する。雨は止んでいるが、空は厚い雲に覆われている。

予定のない旅なので、とりあえずホテルまで歩くことにする。荷物を持っていたせいもあるし、寄り道もしたので2時間ほどかかった。さすがに疲れたけれど、あいかわらず足は平行だし調子はいい。

ホテルでひと休みしたあと、さらに2時間ほど歩く。今度は荷物がないので、かなり早足になる。昨夜が睡眠不足だったので、お風呂に入り夕食のあと19時すぎに寝てしまった。

9月3日(セッションの5日後)
昨日はかなり歩いたのに、今朝は筋肉痛もなく調子がいい。観光をかねて、今日は、思いっきり歩くことにする。

朝8時半ごろにホテルを出発、快調に歩きつづける。あまりに快調なので、途中で休憩したときに、友達にメールを送ってロルフィングの話をした。でも、携帯メールの限られた文字数だけでは、あまり伝わらなかったのか反応はいまひとつ。

歩き始めてから2時間ほど経ったころ、左足の裏に違和感を感じる。そのまま歩き続けているとアクシデント発生。左足の親指付根あたりに痛みがでてきた。靴下を脱いで確認すると、水がたまって腫れている。

左足をかばうため、歩く速度が急に落ちた。足が疲れないからと言って、それだけでどこまでも歩けるわけじゃないと「痛」感。休み休みしながら夕方4時ごろまで歩く。

帰りはさすがにタクシーでホテルまで帰った。お風呂に入るときに、体重を計ってみたけれど、歩いた割に減っていない。

9月4日(セッションの6日後)
今日も歩くことにする。けれど、左足の水膨れをかばいながら歩くので遅い。朝ホテルを出て5時ごろまで休み休み歩く。なんだか気が滅入る。これだけ歩いているし、食事も普段より少ないのに体重は変わらず。

でも、なぜ左足にだけ水膨れができたのだろうか?やはり左右で歩き方が違うのだろうか?脱いだ靴を見てみると、右足はかかとの外側が減っているのに、左足はかかとの内側が減っている。左右で体重のかかる位置が違うようだ。

この前から感じていた歩くときの左右のアンバランスさは、錯覚ではなかった。ロルフィングを受けるまでは、こんなことは感じることもなかった。身体の感覚が目覚めてきたのかも知れない。

9月5日(セッションの7日後)
今日が旅行の最終日だ。朝起きると左足の水膨れの水が出て乾燥していた。歩くときの痛みがなくなった。飛行機の時間まで(2時ごろまで)プールで過ごす。水がつめたかったので、ほとんど椅子で寝転んでいたが、呼吸の練習を少しする。

飛行機で羽田につき東京駅から新幹線で大阪に帰る。疲れたせいか、時々立っているときに膝が元の状態に戻りそうになる。電車の中でも足を組むクセが再発してきた。気が付いたらなるべく直すようにしている。

プールにいたとき、パラソルからはみだしていた膝から下が、気が付くと真っ赤に日焼けして痛い。氷で少し冷やしてみる。

9月6日(セッションの8日後)
旅行の疲れが出た。日焼けで足が痛いので歩きにくい。皮膚がつっぱるような感じだ。近くのスーパーに行っただけで、じっとして過ごす。

旅行中は、一日中歩きまわっていたのに、あんまり空腹感を感じなかった。それなのに、家でじっとしていると、かえってお腹が空くのが不思議だ。あれだけ歩いたのに筋肉痛はないのも不思議だ。

今週末のセッションまでに日焼けの痛みが直らないと困る。2〜3日様子を見て痛みがひかなければ永井さんに相談してみよう。

9月7日(セッションの9日後)
日焼けした足は相変わらず痛いが、皮膚が突っ張ったような感覚はマシになってきた。なんとか普通に歩けるようになったが、当初の快適さから比べると話にならない。ときどき歩き方や座り方がロルフィングを受ける前の状態に戻りそうになる。そのたびに意識して正しい姿勢に戻すよう気をつける。

ロルフィング効果が薄れてきた!?

9月8日(セッション1の10日後)
気が付くとロルフィングを受ける前の悪い立ち方、座り方に戻っている時がある。気が付いたときは意識して正しい姿勢に戻すようにする。

歩いていても最初のころほど快適さを感じなくなった。変化に馴れてしまったのか?たしかにそう言うこともあるかも知れない。けれど、それだけではないように感じる。ロルフィングの効果がゼロになったわけではないけれど、身体がセッション前の状態に戻りつつあるように思う。ロルフィングを受ける前がマイナス10、受けた直後がプラス10とすると、今はプラス3ぐらいの感じがする。

ロルフィングの効果は永続的だと聞いていたので、正直少しがっかりする。これからのセッションに期待したい。日焼けはまだ痛むけれど、皮膚のつっぱり感じは、ほとんどなくなった。普通に歩ける。この分だと週末のセッションは受けられそうだ。

少しづつではあるけれど、身体のことを意識するようになって来たと思う。今日の夜は、白米ではなく発芽玄米のご飯を炊いてみる。また、できる範囲でではあるけれど、食欲のままにドカ喰いするのではなく、ある程度は食べる量をコントロールしようと思うようになった。ロルフィングを受けて痩せた人って言うのもこんな感じなのかなと思う。

9月9日(セッション1の11日後)
気が付くと膝が固くなったり、足を組んだりしている。

9月10日(セッション1の12日後)
歩いていて足がだるい感じがする。膝も重くて足を引きずるような歩き方になっている。ロルフィングを受ける前に戻った感じだ。足は平行に出ているけれど、スイスイ歩ける感じではなくなってしまった。

9月11日(セッション1の13日後)
右足の外側、特に足首あたりに変な力がかかっている。かかとが減っていない靴に変えてみると少し楽になる。新しい靴に買い替えた方が良いのかもしれない。ふくらはぎがだるい。

※ロルフィング(Rolfing®)は、ロルフ・インスティテュートによって商標登録がされている。